念仏のはなし

いま、ヤクルト1000という商品がとても売れているそうですね。このあいだ、睡眠について書いたら、今までからするとありえないくらいたくさんの方が読んでくださっていて、どうしてだろうと思っていたのですが、睡眠についての関心がいまとても高いということなのか、と今の時代を身にしみて感じるようでした。

わたしはツイッターで、一時期、「名言bot」みたいな、どちらかというと自分を戒めるような、そうしたコンテンツに関心を持って読んでいたことがありました。最近関心を持っているのは、「お気楽カウンセラー」とか、「幸せ引き寄せカウンセラー」とかいう方々が発信している、妙に前向きなメッセージです。「今日からよいことがどんどん起きます」だとか「心配する必要は一切なく、すべて大丈夫です」だとか、かなりあやしいのですが、たしかに、これから何が起きるのかということは誰にもわからないし、自分しだいでもあるのですから、よけいな心配ばかりしているよりは前向きな気持ちでいたほうが、パフォーマンスは良いように思えます。なので、「読んだ瞬間から運気が上がる」とかいうのも全くの出鱈目でもないような気がします。そういうわけでわりと気に入っています。

こうしたツイッターを読んでいて、ふと親鸞さんのことを思い出しました。たしか、ざっくり言うと「念仏を唱えれば誰でも極楽へ行ける」といった内容の教えを広めたかただったのではないでしょうか。お気楽カウンセラーさんのメッセージは、一種の念仏みたいなものなのかもしれませんね。まあちょっとちがうかもしれませんけど。