自宅待機のはなし

今週に入って次女がコロナ陽性になり、濃厚接触者となりました。はじめての体験です。

私は介護施設で働いている関係で、今までの自粛期間中も仕事には出ていたので、こんなに長く休むのははじめてかもしれません。

ずっと家にいるのは退屈かなあと思ったのですが、何もしなくても意外と時間がどんどん過ぎていくなあという感じです。

最初の日に、せっかく家にいるのだからあれもこれもやったらいいのに、ということがいくつも思いついたのですが、ふしぎとまったくやる気が出ないので、もうそういうのはやめて、ただ休もうと思いました。

でも二時間おきくらいにおやつやらお茶やら食事やら用意したり、片付けたり、あちこち消毒して回ったりしているのでそんなにぼんやりもしていない気がします。食べるくらいしか楽しみがなかろうと思うと、ごはん何にしようとかも考えますし。

休みに入って最初の日は、仕事に行けなくて職場の人に迷惑をかけている気持ちが強く、それから仕事は大変だけれど、やっぱり1回1回の経験が身になっているという気持ちがあるので、休むことで、そのチャンスを逃しているというか、干されてる感のようなものがあり、我ながら仕事熱心というか、ずいぶんまじめだなあと思いました。それからいつも大変だとか疲れたなとか思っているけれど、健康で働けるというのはありがたいことなんだな、としみじみ思いました。

しかし3日くらい休んでいると、だんだんと仕事のことから頭が離れてゆき、なんだか自分てけっこう仕事に執着していたのかもな、という気がしてきました。もっと認められたいとか、人に評価されたいとか、そういう気持ちがあって、そのために無理しちゃってたり、評価が得られないことにいら立って、ストレスを感じたり、そういうこともあるなあ、と気付きました。自分で頑張って調子がいい分にはいいけれど、無理したりキリキリするくらいなら、別に他人から評価されなくても、自分なりにちゃんとやればいいのかな、という気持ちになりました。そういうふうに思えたのはよかったかなと思います。

 

そのほかにもいろんなことをゆっくり考えることができました。考えすぎっていうのは苦しいこともあって、忙しくしていて中断されてしまうと、考えなくなってなんだかそのまま流れに任せてしまうようになり、日々が過ぎていく、というほうが、現実には過ごしやすいのかもしれないけれど、もやもやを残ったままにしているところがあります。時に心ゆくまで考えるというのは、頭や心のすみずみまでそうじするようなものかな、と思います。