ゆっくりした日のはなし

今週はシフトの関係で朝ゆっくりできる日が何日かあったので、やったことのないヨガに挑戦してみました。先生は、「代謝を高めるフローヨガ30分」みたいなタイトルの、ユーチューブの動画です。なんだかじっとしていると体が冷えてきて、身体の機能が停滞してくるような気がしたので、「代謝を高める」という文句に惹かれました。フローヨガというのは知らなかったのですが、休憩なしにポーズをつなげて行うようなヨガのことだそうで、たしかにはじまったら切れ目なく動き続けて、なかなかハードでしたが、体はぽかぽかとあたたまり、終わったらおしっこがしたくなったので、「代謝を高める」というのはほんとうだったようです。

朝ゆっくりできるということは、前の晩もゆっくりできるということで、いつもなかなかできなかった、「くらしのきほん」というサイトの「ねむれないあなたへ」という松浦弥太郎さんのコラムのようなものを、すっかり全部読むことができました。このコラムは、朝になると消えてしまうので、夜しか読めないのです。

読んでみたらばこれまた涙なしには読めないようななかなかの内容だったのですが、なかでも印象にのこったのは、毎回の書き出しが、「あなたの隣に座らせてください」「隣に座っておしゃべりしましょう」というような、語りかけるような、なんともやさしい文章からはじまるところです。にこにこしながら、すっと、隣へすわるイメージが、すごくいいなと思いました。

ともだちになるとか、仲よくなるとかって、大人になるほどよくわからなくなっていたのかもなあと思います。あいさつして、何か共通の話題があって、話をして、連絡先を知っていて、用事があって連絡して、など、地域や職場など何らかの同じコミュニティーに属していれば、自然にできることかもしれません。でも、そうじゃない人とは?なかなか心を近づけることが、難しいような気がしていました。でも、難しく考えないで、ただ、にこにこしながら隣へ座ればよかったのかなあと、読みながら思いました。実際に隣に座らないとしても、心を寄り添うというか、そういうようなことが、できるようになると、いいのかなあと思います。